走る禅

twitterの延長線上。

マラソンの座学的アプローチ

ラソンと球技などのスポーツと比較すると、消耗型のスポーツであるため練習時間が少ない傾向にあります。このことから練習以外の時間をいかに有効に活用するかが練習の成果向上につながると考えられます。

基本的に何事でも費やした時間に比例して結果がついてくるものですが、マラソンにおいてそれが月間走行距離に現れるものではないと思っています。

私の場合は、生活全体を練習にベストな状態で挑めるように体調を管理し、普段から回復に努めて過ごすように意識しています。

ではどんな意識の持ちようが必要かというと生活リズムは人それぞれであり、一般論ではなく各論の世界なので答えは自ら模索する必要があります。

私は科学的に検証されたことを一般論としてある程度認めつつ、自分の経験から批判的に検討を重ねることで一つずつ仮説検証を繰り返していく方法を実践しています。

例えば、最近のスポーツ栄養学では分子生物学的なアプローチ(体内で起こる各現象のメカニズムを解明し、様々な物質が単一または組み合わされてどのようにそれらのメカニズムに作用するかを探る)を取ることが流行っている。正直それが正しいのか正しくないのかわからないが、ある程度は再現可能で客観的に示されていることは確かなのでしょう。そこで自分の体で実験し、感覚的に効力を発揮するかを確かめることを通じて各論へと落とし込んでいく。ここで提示している仮定にはなんの科学的な根拠もないが、研究者ではないので自分の利益のみを追求する段階ではこれ十分であろう。

 

現在検討している事項の一つに、

 

(糖質の少ない状態で)朝のLSD(脂肪からエネルギーを取り出す効率を上げる)→30分以内の十分な栄養補給→体調万全な状態で夕方の練習→糖質を軽く制限した夕食→朝に戻る

 

というサイクルがあります。これは東大出版のスポーツ栄養学という本に書いてありました。

スポーツ栄養学: 科学の基礎から「なぜ?」にこたえる

スポーツ栄養学: 科学の基礎から「なぜ?」にこたえる

 

自分の体質に合うかどうかを検証しつつ、一日の生活リズムをマネジメントするのにも役に立つので採用してみました。

実際に行ってみた感想

朝ごはん前のjogはボクシングの減量で有名なので採用していた時期があったので抵抗なく導入できています。一人暮らしの学生なので朝は時間があるのできちんとした食事を準備することも苦がなく、楽しめています。余談ですが最近は卵焼きの技術向上に凝っているので朝ごはんづくりに張り合いが出た楽しいです。夕方の練習時には足がむくんで疲労がたまっていることが多いので、きちんと追い込むことができないことが多く要検討事項です。ルーティン化してしまえば実行することは可能です。それが効果に現れているかどうかは比較対象がないのですが、かなり体脂肪率が落ちてきている(走行距離が伸びているので必然)のですが、最大の要因は一人暮らしで生活が乱れがちなところを締めてくれるからだと思います。

 

上記の感想からわかる通り、科学的な検証をなされたものが個人の各論に効いてくるかどうかは様々なパラメタがありやってみないとわからない側面があります。

それと同時に、結局のところ自分が心から信じられるかどうかだと思っています。腑に落ちたことが価値観となりその蓄積が人を作っていくのでその過程をマラソンにも導入しているだけです。